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正常な気候に戻った2004年ヴィンテージの後、2005年は最高のヴィンテージになりました。2005年のラングドック・ルーション地方は生産者によっては例外的なヴィンテージである1988、1998年は下回りますが明らかに2003、2004、時折2001年をも上回る偉大なヴィンテージです。
2004年の秋は175mmと前年よりも少ない降水量で穏やかなスタートを切ります。冬も31mmと降水量が少なく土壌の水分はうまく確保されていません。
続く春は暑くもなく穏やかで125mmの雨量を観測しています。
この春と冬の降水量が合わさったのと生産者達の助けによってブドウは凝縮感を増し、地中奥深くまで水分を求めたことも相俟って、バランスよく成長することが出来ました。
夏はとても快適で気温と降水量のバランスが良く、夏の終わりには多くのブドウが成熟に達し、いくつかのドメーヌは収穫を開始しました。
この年に生産されたラングドックワインは素晴らしく、繊細なアロマに偉大な構造、硬質かつ洗練されたタンニンを持つ奥行きのあるワインが生み出されています。
ルーション地方は総合的に見て成功を収めます。例年秋に降る雨が不足した為、それを補った冬はかなり湿潤な気候でした。実際この年の降水量は冬と春に記録されています。(片方が223mm、もう一方で331mm)。
この湿潤な気候から生育サイクルは遅れ、花振るいが発生、そしてウドンコ病の圧力が強まりましたが生産者たちによって無事駆除されました。
幸いな事に夏は乾燥していましたが、猛暑ではなく旱魃には至らず、ブドウは美しい成熟を迎えます。ルーション地方の2005年はかなり偉大なワインが出来た年になりました。